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「CCS館」二酸化炭素を地中に埋める!?「CCSの秘密」
展示コーナー②「二酸化炭素を地下深くに埋める」
CO2を集める方法はわかったけど、それをどこに貯めるの?
CO2を貯める方法には、海の中に入れる「海洋隔離」と地中に埋める「地中貯留」の2つがある。
海の中に入れたら、魚が困るんじゃないの?
そうだね。海洋隔離では、CO2を海水に溶け込ませたり、深い海底に液状化したCO2を送り込ませたりするんだけど、生き物への影響や海水の酸性化などが心配されるため、今のところ、この方法は使われていないんだ。
そこで、CCSでは地中貯留が使われていて、CO2を地下1000メートル以上の深い場所に埋めるようにしている。地下深くは、もともと石油や天然ガス、地下水などが埋まっていた場所なので、CO2を長い間、安定的に溜めておくことができると考えられている。
これまでに、世界各地でCCSが行われているけど、その多くは陸地、主に僻地の地下にある油田の空洞の中にCO2を埋めているんだよ。一方、日本は陸上で人口密集地が多く、油田もほとんどないため、近海の海底の地下深くにCO2を埋めることが検討されているんだ。
世界のCCS施設の最新状況および傾向
