家族で見たいCNパビリオン
「CCS館」二酸化炭素を地中に埋める!?「CCSの秘密」
展示コーナー④「貯留層の上は泥でフタをされている」
たくさんのCO2を地下に埋めて、危なくはないの? 埋めたCO2がまた出てきたりしそうだけど。
CO2は、貯留層の上に、泥が固まった岩からできた地層(遮へい層)がある場所に埋められることになっているから、その心配はないんだ。
泥でできた遮へい層があると、どうしてCO2が出てこないの?
泥って粒子がとても細かいでしょ? だからCO2はその中を通り抜けることができない。つまり、泥の遮へい層が「フタ」の役目を果たすから、埋めたCO2が外に漏れ出すことがないんだ。でも、長い間地下に埋めておくわけだから、本当に大丈夫か?漏れ出したりしないか?監視・観察して安全を確認していくことが大事だね。
さらに、岩石の中に閉じ込められたCO2は、長い年月が経つと岩石のすき間の塩水に溶け込んだり、鉱物になると考えられている。今、その研究がアイスランドなどで進められていて、世界から注目されているよ。
「CCSを実施したら、地震が起きるのではないか?」と心配する人もいるけど、地震を起こす原因になる活断層などがない場所を選んでいるし、CCSの試験を行っている場所では、温度センサーや圧力センサーを使って、地層や海に影響が出ていないか、常にチェックしている。実際、その試験地域で地震が起きたことがあるけど、センサーなどのデータから、地震との関係は薄いと判断されたんだ。
CCS概念図
