家族で見たいCNパビリオン
「CCS館」二酸化炭素を地中に埋める!?「CCSの秘密」
展示コーナー⑤「日本では年間1.2~2.4億トンのCCSが必要」
世界ではもうCCSが進められているって言ってたけど、日本ではどれぐらいCCSを行うの?
日本では、2050年にカーボンニュートラルを達成するために、年間約1.2~2.4億トンのCCSを実施することが必要になるんだ。
2.4億トン! そんなにたくさんCO2を埋められる場所があるの?
日本近海には、約2400億トンのCO2を埋めることができると言われているので、十分に余裕はある。だけど、2030年から毎年12~24か所ずつCO2の圧入基地を増やしていかなければ目標を達成できないので大変だ。
日本政府は、2024年に先進的なCCSを行う9つの事業候補を選び出した。そのうち、北海道苫小牧、東北の日本海側、東新潟、首都圏、九州北部沖~西部沖の5地域では、近海の海底にCO2を埋める。あとの4つは、CO2を船で輸送して海外の海底に埋める計画だ。
その中で、今一番進んでいるのが苫小牧でのCCSの実証試験で、すでに30万トンのCO2の貯留に成功しているんだ。世界全体では2兆トンの貯留が可能で、CO2排出削減量の14%をCCSが担うことが期待されている。苫小牧のプロジェクトの成功は世界に発信され、海外からもたくさんの見学者が来ているんだよ。
選定案件の位置及び提案企業

北海道・苫小牧市のCCS実証試験 プラント全景

もともと石炭や石油は地面の中にあるんだよね?
そうだよ、化石燃料と言うんだよ。
それなら、化石燃料を燃やして、出てくるCO2を、また元の地中に戻してあげるってことなんだね?
面白い気づきだね! 実は人間の営みを守るには、太陽光発電だったり、森を増やす植林だったり、いろんな方法があるけど、どの方法を優先したり組み合わせたりするかは、探している最中なんだ。CCSは、地球の歴史を知り、未来を変えていく橋渡しになる技術と言えるかもしれないね。
CCSには、カーボンニュートラルに役立つ大きな可能性がありそうですね。
これから日本でCCSがどんなふうに進められていくのか、注目ですね!
